腫瘍溶解ウイルスのテロメスキャン
オンコリスバイオファーマ株式会社は、設立当初に岡山大学大学院医歯薬学総合科学研究科と共同研究契約を締結し、共同研究を進めてきたが、このたび、同大との共同研究拠点のオンコリスバイオファー
マ岡山研究センターを同科産学官連携センター・おかやまメディカルイノベーションセンター(OMIC)に開設し、2016年5月の予定で稼働する。
同大消化器外科学の藤原俊義教授は同社を創業したひとりで、腫瘍溶解ウイルス研究に携わる中、テロメスキャンを発明した。
その後、末梢循環腫瘍細胞検出法への応用を進める他、術後の胃がん患者の予後について腹腔洗浄液から検出したがん細胞が反映することをつきとめている。
臨床応用を推進
同社とは腫瘍溶解ウイルスの臨床応用に関する共同研究を行ってきたが、オンコリスバイオファーマ岡山研究センターの開設により、臨床エビデンスデータを積極的に蓄積していく。
目指すのは、テロメスキャン(OBP-401)とテロメスキャンF35(OBP-1101)のがん体外検査薬としての臨床応用であり、さらに、胃がん手術時検査法として薬事承認を申請することである。
今後は、同センターの研究成果を学会・論文で発表するとともに、独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)との薬事戦略相談なども行っていく計画である。

オンコリスバイオファーマ株式会社 ニュースリリース
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