ツーセルが創製した「gMSC1」
中外製薬株式会社と株式会社ツーセルは、4月25日、膝軟骨再生細胞治療製品「gMSC1」に関するライセンス契約を締結したと発表した。
「gMSC1」は、ツーセルが創製した製品。今回の契約により中外製薬は、日本における同製品の共同開発権と独占的販売権を取得している。
軟骨再生に有効な治療法を提供
ツーセルは、2000年から2003年にかけて実施されたJSTプレベンチャー事業「骨・軟骨組織の再生療法チーム」を基盤として、2003年に起業した広島大学発のバイオベンチャー企業。再生医療の普及を目指し、システム構築に取り組んでいる。
「gMSC1」は、ツーセルが開発を進めている滑膜由来の間葉系幹細胞(MSC)を用いて創製された膝軟骨再生細胞治療製品。ツーセルが創製された同種MSCの三次元人工組織であり、軟骨再生に有効な治療法を提供することが期待されている。
ツーセルと共に臨床開発を推進
今回締結された契約によりツーセルは、国内における初回承認取得を目的とした臨床試験を実施し、「gMSC1」の製造・供給責任を担う。
中外製薬はこれまでの臨床開発経験を生かし、ツーセルと共に臨床開発を推進。製造販売承認申請と承認取得のための規制当局対応、販売および初回承認以降の臨床試験を行うとしている。

中外製薬とツーセルによる膝軟骨再生細胞治療製品「gMSC1」に関するライセンス契約の締結について - 中外製薬株式会社
http://www.chugai-pharm.co.jp/news/detail/