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2025年07月12日(土)
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抗うつ薬に悪性脳腫瘍への治療効果 発見

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抗うつ薬に悪性脳腫瘍への治療効果 発見

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既存薬再開発を利用
2016年4月21日、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科・道上宏之助教、松井秀樹教授、岡山大学病院・林桂一郎非常勤講師らの研究グループは、既存薬再開発を利用したスクリーニングにより、抗うつ薬の一つに悪性脳腫瘍の治療効果の可能性がある事実を見いだすことに成功したと発表した。

脳腫瘍
現在、抗がん剤の開発には膨大な研究開発費と長い開発期間を必要とするが、このデメリットを埋める方法の一つとして、既存薬の別の効能に着目し、短期間・低予算で、副作用の少ない新しい治療薬を創生するDR(Drug Repositioning 又は Drug Reprofiling:既存薬再開発)が存在する。

背景
悪性脳腫瘍(膠芽腫)は、極めて予後不良で、根本的治療のない病気である。その理由は脳腫瘍と正常脳に明確な境界がなく、正常脳組織内へ腫瘍細胞が浸潤増殖するためだが、他の臓器のがん治療で使用されている抗がん剤は血液脳関門により脳内へと到達できず、脳腫瘍治療への応用が難しい。

研究成果
研究グループは、脳に高集積する抗うつ薬の中に、悪性脳腫瘍が周囲の脳へ浸潤する際に必要となる細胞の「足」の形成を阻害する機能があることを発見した。

動物実験による観察を行い、正常脳への腫瘍浸潤抑制効果と生存期間の延長を確認するとともに、細胞浸潤に関わるFAK(Focal Adhesion Kinase)と呼ばれるリン酸化酵素の働きを強く抑制することもわかった。

研究グループは、今後、更なる細胞レベル・動物モデルレベルでの実験と、臨床試験により、悪性脳腫瘍患者治療薬としての実現・普及を目指していく。


外部リンク

岡山大学 プレスリリース
http://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/press28/


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