2025年05月17日(土)

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エーザイ　フィリピンでアリセプトがレビー小体型認知症に適応を拡大

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エーザイ　フィリピンでアリセプトがレビー小体型認知症に適応を拡大

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エーザイ　フィリピンでアリセプトがレビー小体型認知症に適応を拡大

　2016年4月17日 22:00　

日本に次いで2番目の承認取得

エーザイ株式会社は、2016年4月14日、アルツハイマー型認知症治療剤「アリセプト」がフィリピンにおいてレビー小体型認知症の適応拡大の承認を取得したと発表した。

承認を習得したのはフィリピンの販売子会社、HI－Eisai　Pharmaceutical，Inc．で、世界では2014年9月に承認された日本に続く、2番目となる。現在、同剤はタイでも申請を行っている。

フィリピンには約40万人の認知症患者がいると推定される。「アリセプト」がアルツハイマー型認知症の適応で同国において発売されたのは1999年3月。その後、血管性認知症にも適応を拡大した。

レビー小体型認知症については2015年11月に承認申請し、2016年2月に承認されたが、フィリピンにレビー小体型認知症の正確な疫学情報はない。適応拡大を受けて、認知症疾患の診断や治療、ケアについて情報提供活動を強化する。

レビー小体型認知症

3大認知症としてアルツハイマー型認知症、血管性認知症と並ぶレビー小体型認知症。大脳と脳幹の神経細胞が脱落する、レビー小体が多数出現するなどの病理学的特徴をもつ変性性認知症で、発見されたのは日本での事例が最初となる。

神経科学的な特徴は脳内コリン作動性神経障害で、これはアルツハイマー型認知症と同様である。具体的な症状は進行性の認知機能障害の他に、認知機能の変動、幻視、特発性パーキンソニズムを示すため、認知症であると認識しづらい面がある。