医薬品は静岡、全国とも2014年度は減
静岡県は、2016年4月14日、厚生労働省が発表した「薬事工業生産動態統計」の2014年の年報によると、医薬品・医療機器の合計生産金額で同県が2010年から5年連続の全国1位となったと発表した。
医薬品生産については、同県は前年より1,374億円減少して全国第4位の4.835億円であった。全国でも3,042億円減少して6兆5,898億円という結果であった。
同県では、大手企業が製造設備を改修したために生産停止期間に入っていたことや薬価引き下げなどを減少の要因として分析している。
医療機器生産については6年連続で全国1位となる3,865億円という結果で、同県は、東部地域に所在する大手医療機器製造業者の増産を前年比増の要因の一つに挙げている。
両方の生産金額では、全国が前年比12.5%減の8兆5,793円、静岡県が前年比4.4%減の8,700億円といずれも減少した。
企業を誘致
静岡県は医療健康産業研究開発センターを新拠点としたファルマバレープロジェクトを推進しており、今後、同センターでの開発・製品化を活発化すると共に、さらなる企業誘致を図る考えである。
関連産業に対しても、新東名高速道路の活用による物流の優位性などをアピールして働きかける。
また、高品質な医薬品の製造を支援するため製造業者を対象にした講習会の開催なども予定する。

静岡県 プレスリリース
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