世界的に期待されている薬剤
アッヴィ合同会社は、4月18日、選択的JAK1阻害薬「ABT-494」の関節リウマチに対する治療効果を検討する臨床試験プログラムを、日本国内で開始したと発表した。
同剤は、次世代の抗リウマチ薬として世界的に期待されている薬剤。同プログラムは、従来型または生物学的疾患修飾性抗リウマチ薬(DMARD)では十分な効果が認められなかった患者を対象して実施される。
JAK1を選択的に阻害
「ABT-494」は、アッヴィが開発した第2世代の経口選択的JAK1阻害薬。JAKは、自己免疫疾患の一つである関節リウマチにおける炎症過程で、重要な役割を果たすといわれている。同剤は、このJAKの中のJAK1を選択的に阻害する。
2015年9月の第2相臨床試験において同剤は、抗腫瘍壊死因子製剤(抗TNF製剤)もしくはメトトレキサート(MTX)による前治療で効果が不十分であった関節リウマチ患者に対する有効性が確認された。
第3相試験と並行して行われる
今回開始された臨床試験プログラムは、海外で行われているSELECT-COMPARE試験やSELECT-NEXT試験などの第3相試験と並行して行われる。
SELECT-COMPARE試験はMTX治療で効果が不十分であった中等度から重度の活動性RAの成人患者を対象に、SELECT-NEXT試験は従来型合成DMARD治療で効果が不十分であった中等度から重度の成人活動性RA患者を対象に、それぞれ実施されるという。

選択的JAK1阻害薬ABT-494の関節リウマチに対する治療効果を検討する臨床試験プログラムを国内で開始 - アッヴィ合同会社
http://www.abbvie.co.jp/about-us/japan-news