「コバスEGFR変異検出キットv2.0」が保険適用
ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社は8日、3月30日に発売した検査薬「コバスEGFR変異検出キットv2.0」が保険適用されたことを発表した。
「コバスEGFR変異検出キットv2.0」について
「コバスEGFR変異検出キットv2.0」は、がん組織から取り出したゲノムDNAをもとにEGFRの遺伝子変異を見つけ出す検査キットである。
このEGFRとはがん細胞の表面に多く存在するタンパク質であり、そこに遺伝子変異が生じれば、がん細胞の増殖につながるものである。本製品は、こうした遺伝子変異を検出するための検査キットとして発売され、このたび保険が適用されることとなった。
本製品のコンパニオン診断薬としての側面
ロシュ社によれば、本製品は以下の適用判定を補助する役割を担っている。
ひとつは非小細胞肺がん患者のEGFRチロシンキナーゼ阻害剤(EGFR-TKI)の適用判定である。そしてもうひとつは、アストラゼネカ株式会社の製造販売が認められた「タグリッソ錠40mg錠および80mg錠」の適用判定である。
こうした点から、「コバスEGFR変異検出キットv2.0」はコンパニオン診断薬としての用途が期待されているといえる。

ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社 プレスリリース
http://www.roche-diagnostics.jp/news/16/04/08.html