シングルセル解析用の新製品開発に注力
タカラバイオ株式会社は、4月12日、「Clontech」ブランド製品のシングルセル解析用の遺伝子発現解析キット「SMART-Seq v4 Ultra Low Input RNA Kit for the Fluidigm C1TM System」を国内発売した。
同社は、近年拡大しているシングルセル解析用の新製品開発に注力しており、同キット発売もその一環にあたる。
シングルセルの調製からcDNAライブラリー増幅まで
シングルセル解析は、1細胞レベルでゲノム配列の決定やRNA解析を行うことを指す。細胞集団の平均的な解析ではなく、個々の細胞の解析を可能にする。iPS細胞に代表される再生医療用細胞の品質評価や疾患メカニズムの解明には、このシングルセル解析が用いられている。
同製品は、Fluidigm Corporationのシングルセル解析装置「Fluidigm C1TM System」専用に開発されたもの。特異性を向上させることで高感度な遺伝子発現解析が可能とする「SMART-Seq2」技術を活用し、シングルセルの調製からcDNAライブラリー増幅までのプロセス自動化を可能にしている。
更なる売り上げ拡大を目指す
「SMART-Seq v4 Ultra Low Input RNA Kit for the Fluidigm C1TM System」の税別希望小売価格は、容量4Chipsが265000円、10Chipsが530000円。タカラバイオグループは、今後も同分野の製品ラインナップを拡充し、更なる売り上げ拡大を目指すとしている。

シングルセル解析に特化した遺伝子発現解析キットを新発売 - タカラバイオ株式会社
http://www.takara-bio.co.jp/release/?p=3005