ステント型血栓除去デバイス開発を手がけるBSI
株式会社JIMROは、2月14日、株式会社Biomedical Solutions(以下「BSI」)を買収し、脳血管内治療デバイスのラインナップを拡充すると発表した。
JIMROは、大塚メディカルデバイス株式会社の中核的な事業会社。BSIは、ステント型血栓除去デバイス開発を手がける企業。JIMROがBSIの全株式を取得する契約は、同日に締結されている。
血管内治療ニーズの広がりに期待
脳梗塞の急性期治療ではこれまで、静注血栓溶解療法(tPA静注)による標準内科治療など、様々なカテーテル機器を使用した治療が行われていた。しかし近年、新たに開発されたステント型血栓除去デバイスを用いた血管内治療の有効性が、欧米の複数の臨床試験において示され、注目が集めている。
こうした動きを受け、米国心臓協会・米国脳卒中協会による脳卒中治療ガイドラインも、従来のtPA静注とステント型血栓除去デバイスとの併用による血管内治療を推奨。ステント型血栓除去デバイスを用いた血管内治療ニーズが、臨床において広がることが期待されている。
今後もより多くの難病治療に貢献
BSIは、特殊な構造のステントを用いることで、血栓捕捉性および柔軟性の向上と細径化を実現させた急性脳梗塞治療機器を開発している。同社が開発したステント型血栓除去デバイスは、既存の領域のみならず、末梢領域における治療を可能とすることを目指しているという。
BSI買収により脳血管内治療デバイスのラインナップを拡充したJIMROは、今後もより多くの難病治療に貢献できるよう努力するとしている。
(画像はJIMROの公式ホームページより)

ステント型血栓除去デバイスを開発するBiomedical Solutionsを買収 - 株式会社JIMRO
http://www.jimro.co.jp/news/news_release_20170214.pdf