薬価収載に基づき、2月22日より発売開始
バイオジェン・ジャパン株式会社は、2月15日、同社の多発性硬化症治療薬「テクフィデラカプセル120mg」「同240mg」が薬価収載されたと発表した。
同剤は、「多発性硬化症の再発予防および身体的障害の進行抑制」の適応症で既に承認を取得済み。今回の薬価収載に基づき、2月22日より発売が開始される。
米国とEUでは第一選択薬として広く使用
「テクフィデラ」は、2013年に米国で初めて承認され、2016年8月の時点で世界54カ国にて承認されている多発性硬化症治療薬。米国とEUでは、第一選択薬として広く使用されている。
同剤は、再発寛解型多発性硬化症患者を対象とした2つの大規模海外第3相試験において、2年時点での再発患者の割合および2年時点での年率換算再発率を、プラセボ群より有意に減少。日本を含む国際共同治験として実施された第3相試験では、頭部MRI検査による投与12・16・20・24週目の新規ガドリニウム造影病巣の総数が、プラセボ群より84%も減少させている。
深刻な慢性進行性神経疾患、多発性硬化症
多発性硬化症は、認知機能・心理社会的機能・身体機能の全てに影響を及ぼす、深刻な慢性進行性神経疾患。中枢神経系における炎症・ミエリン破壊・オリゴデンドロサイトの細胞死・軸索損傷・その後の神経細胞の喪失を特徴とする。
収載された薬価は、「テクフィデラカプセル120mg」が2037.20円、「同240mg」が4074.40円となる。経口剤であり、治療開始時に入院の必要はないとされている。
(画像はバイオジェン・ジャパンの公式ホームページより)

多発性硬化症治療薬「テクフィデラカプセル」 2月22日に国内で発売 - バイオジェン・ジャパン株式会社
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