「2.5mg」「5mg」「10mg」を発売
小野薬品工業株式会社は、2月15日、カルシウム受容体作動薬「パーサビブ静注透析用 2.5mg」「同5mg」「同10mg」を国内において発売した。
同剤は、血液透析下の二次性副甲状腺機能亢進症の治療薬として発売されている。
慢性腎不全の合併症のひとつ、二次性副甲状腺機能亢進症
二次性副甲状腺機能亢進症は、慢性腎不全の合併症のひとつ。同疾患では、副甲状腺から副甲状腺ホルモンが過剰に分泌され、この分泌によって骨からのリンおよびカルシウムの血中への流出が促進される。この流出促進が、骨痛や関節痛といった症状を引き起こす。溶け出したリンおよびカルシウムは、全身の心血管系に蓄積することで、動脈硬化などの心血管系障害の発症リスクも高める。
「パーサビブ」は、副甲状腺にあるカルシウム受容体に作用することにより、副甲状腺ホルモンの過剰な分泌を抑制する薬剤。過剰分泌の抑制により、血中のリン値およびカルシウム値を低下させる。
透析ルートからも投与ができる
「パーサビブ」は、透析ルートからも投与ができるため、確実な投与が可能。透析患者の服薬負担軽減の面でも、期待が持てると小野薬品はしている。
同社は2011年9月、米国KAI社(現Amgen社)と締結したライセンス契約に基づいて、同剤の日本における独占的開発・商業化権を取得している。
(画像はプレスリリースより)

カルシウム受容体作動薬「パーサビブ静注透析用2.5mg、5mg、10mg」新発売のお知らせ - 小野薬品工業株式会社
http://www.ono.co.jp/jpnw/PDF/n17_0215.pdf