冠動脈疾患または末梢動脈疾患が対象
バイエル薬品株式会社は、2月15日、非ビタミンK拮抗経口抗凝固剤「リバーロキサバン」が、冠動脈疾患または末梢動脈疾患を対象とした第3相臨床試験において、主要評価項目を早期に達成したと発表した。
この発表は、ドイツ・バイエル社が2月8日に発表したプレスリリースを翻訳したもの。
非ビタミンK拮抗経口抗凝固剤
「リバーロキサバン」は、幅広い適応症を持つ非ビタミンK拮抗経口抗凝固剤であり、海外では「Xarelto」として販売されている。同剤は、7つの適応症について海外で承認を取得しており、他の非ビタミンK拮抗経口抗凝固剤より多くの静脈と動脈の血栓塞栓症の発症抑制をもたらすという。
冠動脈疾患は、心血管疾患の原因として最多であり、世界中で年間約730万人が死亡している疾患。高所得国における中年男性・女性の3分の1から2分の1が、生涯の間にこの疾患に罹患する可能性があるという。
末梢動脈疾患は、欧州と北米では2700万人以上が罹患しているとされる、心血管疾患の強いリスク指標。有病率は年齢と強く関係しており、人口の高齢化により患者数は増加している。
詳細な解析結果は2017年の医学学会で発表
冠動脈疾患または末梢動脈疾患を対象とした「リバーロキサバン」の第3相臨床試験は、心血管死、心筋梗塞、脳卒中を含む主要心血管イベントの抑制を主要評価項目として実施された。同試験において同剤は、早期に主要評価項目を達成。独立データモニタリング委員会は、試験の早期中止を推奨したという。
同試験から得られたデータの詳細な解析結果は、2017年の医学学会で発表される予定。
(画像はバイエル薬品の公式ホームページより)

リバーロキサバン 冠動脈疾患または末梢動脈疾患を対象とした第3相試験で主要評価項目を早期に達成 - バイエル薬品株式会社
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