第3相臨床試験中間解析の結果を発表
ナノキャリア株式会社(以下、ナノキャリア)は2月9日、局所進行性・転移性膵がんの第3相臨床試験中間解析の結果を発表した。
これはNC-6004と呼ばれるシスプラチン(プラチナ製剤)と新規のブロックポリマーを結合させた新規化合物で、ナノキャリアはOrient Europharma社と共同開発、臨床試験を進めている。
シスプラチンには高い抗腫瘍効果が認められているが、腎臓機能障害などの重い副作用もある。
NC-6004はこのシスプラチンの副作用を軽減し抗腫瘍効果も高める薬剤の研究において開発されたもので、腎毒性の軽減や神経毒性の軽減が認められている。
新規患者登録、6ヶ月以内に再開
現在、様々ながんに対して臨床試験が実施されているが、2016年12月に頭頸部がんにおける放射線治療との併用療法での国内第1相臨床試験を中止している。
今回、実施された試験は抗がん剤の1つ、ゲムシタビンとNC-6004の併用療法とゲムシタビン単独療法とを比較した多施設同比較試験で、第三者機関のデータ安全性モニタリング委員会が実施した有効性と安全性に関する中間解析の結果、継続する勧告を受けたという。
この試験の新規患者登録は頭頸部がんの開発中止のため、控えているが6ヶ月以内に再開する予定だ。
(画像はナノキャリア株式会社HPより)

ナノキャリア株式会社 IR情報リリース
http://pdf.irpocket.com/