オプジーボは2年余りで6つのがん腫の承認取得
ブリストル・マイヤーズスクイブ社は2017年2月2日、米国食品医薬品局(FDA)が、プラチナ製剤を含む化学療法などによって病勢、局所進行した患者、または転移性尿路上皮がん(mUC)患者の治療薬として、オプジーボ点滴静注を承認したと発表したことを、小野薬品工業株式会社が2017年2月3日のニュースリリースで伝えた。
今回の尿路上皮がんなどに対するオプジーボの承認により、より多くの患者を助けるという目標をさらに実現することができ、がん免疫療法が尿路上皮がんの治療選択肢の一つとなって、患者に希望をもたらす可能性がある。
国内外で臨床試験を実施中
海外においては、ブリストル・マイヤーズスクイブ社が、膠芽腫、小細胞肺がん、尿路上皮がん、肝細胞がん、食道がん、大腸がん、胃がん、血液がんなどのがん腫を対象とし、オプジーボ単剤療法または他の治療薬との併用療法による臨床試験を実施中である。
日本でも小野薬品工業が、頭頸部がんおよび胃がんについて承認を申請しており、さらに食道がん、胃食道接合部がんおよび食道がん、小細胞肺がん、肝細胞がん、膠芽腫、尿路上皮がん、悪性胸膜中皮腫、卵巣がん、胆道がんなどを対象とした臨床試験を実施中である。
小野薬品工業は日本でブリストル・マイヤーズスクイブ社と複数のがん免疫療法薬の共同開発、共同商業化、共同販売促進を含む戦略的提携関係を結んでおり、今回の承認によって日本の患者にも新たな治療選択肢となることが期待されている。
(画像はブリストル・マイヤーズスクイブ社のサイトより)

小野薬品工業株式会社ニュースリリース
http://www.ono.co.jp/jpnw/PDF/n17_0203.pdf小野薬品工業株式会社
https://www.ono.co.jp/ブリストル・マイヤーズスクイブ社
http://www.bms.com/