東海大学と臨床試験について基本合意書を締結
株式会社セルシード(以下、セルシード)は1月19日、東海大学と軟骨再生シートの臨床試験について基本合意書を締結したことを発表した。
セルシードはヒトの細胞を採取し、シート状に培養、患部に移植して細胞や臓器の再生を促す細胞シート再生医療事業を行っている。
以前から東海大学と関節軟骨の修復・再生を目的とした共同研究をしており、これまでの共同研究で、患者自身の軟骨組織から軟骨再生シートを作製することに成功している。また、今後は実用化開発、治験と製造販売承認申請について協力していくという。
再生医療に貢献
現在、加齢や肥満、遺伝、または外傷によって、膝関節の軟骨が摩耗、変性する変形性膝関節症の患者が増加しており、自覚症状を有する患者は1,000万人とも言われている。
主に治療方法は装具療法、薬物療法といった保存療法が行われており、重度の場合は手術となるが根本的治療方法とは言えない。
セルシードと東海大学の作製した軟骨再生シートは、容易に移植部に接着する特徴を持ち、損傷部分の保護や軟骨再生を促す。この軟骨再生シートが承認販売されれば再生医療に貢献できるとしている。
セルシードは日本だけでなく海外も視野に入れ、軟骨再生シートを用いた細胞シート再生医療の実用化を行っていくとしている。
(画像はセルシード株式会社HPより)

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