舌下アレルゲン免疫療法薬「S-524101」臨床試験の結果を発表
塩野義製薬株式会社(以下、塩野義)は1月27日、舌下アレルゲン免疫療法薬「S-524101」の第3相臨床試験の結果を発表した。
今回の試験は5~16歳の通年性アレルギー性鼻炎の小児患者を対象として実施され、プラセボと比較したところ、有意な改善がみられたとしている。
「S-524101」は、2015年に成人と12歳以上の小児患者に「ダニ抗原によるアレルギー性鼻炎に対する滅感作療法」の適応として、既に販売されている。
通年性アレルギー性鼻炎は、ハウスダストやダニが原因と言われており、くしゃみや鼻水、目の痒みなどを引き起こす。スギ花粉症が中年世代に多いのに対し、若い世代に多い。
2017年中に効能・効果の追加申請を行う予定
「S-524101」は、2010年にStallergenes (現・Stallergenes Greer plc)とライセンス契約し、塩野義製薬が国内で開発を進めた薬剤で、今回の結果を基に2017年中に5~11歳の小児患者にも滅感作療法の効能・効果の追加申請を行う予定だ。
塩野義製薬は中期経営計画において「創薬型製薬企業として社会とともに成長し続ける」ことを目標の1つに掲げており、若い世代で増え続ける通年性アレルギー性鼻炎患者の治療、QOLの向上につながるとしている。
(画像は塩野義製薬株式会社HPより)

塩野義製薬株式会社 プレスリリース
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