腫瘍マーカーのラインアップを拡充
ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社は、1月23日、「エクルーシス試薬 SCC」を発売する。
同試薬は、扁平上皮がんの診断補助に用いられる腫瘍マーカーSCC抗原を測定するもの。同社では様々ながん種に対応できる腫瘍マーカーを10種類以上販売しているが、同試薬発売によって腫瘍マーカーのラインアップがさらに拡充された。
扁平上皮がん細胞で高濃度に存在するSCC抗原
SCC抗原は、扁平上皮細胞中で広く発現するたんぱく質。粘膜を覆った扁平上皮にできる扁平上皮がんの細胞では、このSCC抗原がより高濃度に存在する。そのため、血中SCC抗原の測定は、扁平上皮がんの診断補助に用いられている。
SCC抗原は、SCCA1抗原とSCCA2抗原という2種類のたんぱく質から構成される。SCCA2抗原はSCCA1抗原に比べて、扁平上皮がん細胞においてより高い発現性を示す。両方の抗原を測定することが、がん診療においては重要と考えられている。
検査の効率化に貢献
「エクルーシス試薬 SCC」は、電気化学発光免疫測定法を測定原理とするロシュ・ダイアグノスティックスの自動分析装置を活用。15μLという微量検体を、18分で測定する。開封後7週間は自動分析装置上で安定性を保つため、検体数が少ない医療機関の検査室にも対応が可能だという。
同社は今後も、臨床的価値の高い製品を提供することで、検査の効率化に貢献するとしている。
(画像はプレスリリースより)

扁平上皮がんの補助診断に有用な腫瘍マーカーを迅速測定 「エクルーシス試薬 SCC」発売 - ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社
http://www.roche-diagnostics.jp/news/17/01/16.html