「プラザキサ」の安全性と有効性を評価
日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社は、1月12日、「プラザキサ」のRE-DUAL PCI試験について、被験者登録が完了したと発表した。
この発表は、ドイツのベーリンガーインゲルハイムが2016年11月11日に発表したプレスリリースを翻訳したもの。同試験では、ステント留置を伴う経皮的冠動脈形成術(PCI)を受けた心房細動(AF)患者を対象に、「プラザキサ」の安全性と有効性を評価する。
約200万人のAF患者がPCIを必要としている
PCIは、心臓の動脈を広げる際にステントを使用し、心筋への血流を回復・改善する医療処置。冠動脈疾患を併発するAF患者において頻繁に行われている処置であり、世界全体では毎年約200万人のAF患者がPCIを必要としている。
PCIは、血栓による脳卒中や心筋梗塞など、重大な疾患を引き起こすリスクが伴う。現在の標準治療では、3種類の抗血栓薬を併用することで、こうしたリスクを低減させている。しかし、併用する抗血栓治療薬の増加もまた、出血リスクが高めるという問題があった。
新たな知見を得られる可能性に期待
「プラザキサ」のRE-DUAL PCI試験では、「プラザキサ」の2用量を用いた2剤抗血栓療法と、現在の標準治療である3剤抗血栓療法を、比較評価する。PCIを要するAF患者に対して医師が最適な抗凝固療法を選択する際に活用できる、新たな知見を得られる可能性が期待されるという。
試験の結果は、2017年後半に得られる見込みとされている。
(画像は日本ベーリンガーインゲルハイムの公式ホームページより)

プラザキサ RE-DUAL PCI?試験の被験者登録が完了 - 日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社
https://www.boehringer-ingelheim.jp/