革新的な創薬の実現などを目的に
国立研究開発法人国立がん研究センターと国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所は、1月13日、包括的な連携・協力の推進に関する協定を締結したと発表した。
同協定は、双方の研究開発成果の最大化を図ることで革新的な創薬の実現などを目的とするもの。締結は、12日付で行われている。
国立がん研究センターと医薬基盤・健康・栄養研究所
国立がん研究センターは、国立高度専門医療研究センター6法人の中では、1962年と最も早く開設された国立研究開発法人。日本におけるがん治療および研究を牽引しており、医師主導治験や臨床研究にも積極的に取り組む。創薬に繋がる豊富な研究成果を有している。
医薬基盤・健康・栄養研究所は、2015年設立の研究機関。独立行政法人医薬基盤研究所と、独立行政法人国立健康・栄養研究所が、統合する形で設立された。医薬品技術向上のための研究や、国民の健康・栄養に関する調査研究などを行い、国民保健の向上を目指している。
抗体医薬や核酸医薬の創製などで連携
今回の協定締結により、両機関の間での意見交換や研究情報・資料共有の活発化が期待されている。具体的な取組としては、がん分野における大規模プロテオーム解析に関する活動や、次世代の抗体医薬や核酸医薬の創製などについて連携を進めていくという。
なお、医薬基盤・健康・栄養研究所が他の国立研究開発法人と包括的な連携協定を締結するのは、今回が初。
(画像はプレスリリースより)

国立がん研究センターと医薬基盤・健康・栄養研究所 包括的な連携・協力の推進に関する協定を締結 - 国立がん研究センター
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