G2.2に対する反応性を確認
デンカ生研株式会社は、1月16日、同社のノロウイルス抗原キット「クイックナビ-ノロ2」について、ノロウイルス遺伝子型G2.2に対する反応性を案内するプレスリリースを発表した。
同社は同キットについて、G2.2に対する反応性を確認。使用の際には、他の情報と共に総合的に判断を求めている。
今シーズンはG2.2が流行、変異株も出現
2016年から2017年にかけてノロウイルス遺伝子型は、G2.2が多く検出されている。また、一部自治体で検出された多くのノロウイルスは、G2.2変異株であることが判明。国立感染症研究所はこのノロウイルスG2.2変異株について、市中で使用されているノロウイルス迅速診断検査キットでは、他の株より更に感度が低い可能性があると指摘した。
この指摘を受けてデンカ生研は、同社が製造販売している「クイックナビ-ノロ2」について、G2.2臨床検体に対する反応性を確認。最小検出感度は、108から109コピー/g便を示したという。ただし症例数が少ないため、今後も検証を継続する予定としている。
総合的に判断してほしい
ノロウイルス感染初期の糞便中に存在するウイルス量は、平均で108コピー/g便以上とされる。しかし、ノロウイルス感染者であってもウイルス量がキットの検出感度以下の場合は、判定結果が陰性となる可能性もある。
そのため同社は、「クイックナビ-ノロ2」使用の際、他の検査結果や臨床症状、ノロウイルス遺伝子型の流行情報などを勘案して総合的に判断してほしいとしている。
(画像はデンカ生研の公式ホームページより)

ノロウイルス抗原キット「クイックナビ-ノロ2」 ノロウイルス遺伝子型G2.2に対する反応性のご案内 - デンカ生研株式会社
http://denka-seiken.jp/