「ASP7374」「ASP7373」に関する権利を返還
アステラス製薬株式会社は、1月10日、株式会社UMNファーマとの間で締結していた細胞培養インフルエンザワクチンの共同事業契約を、解約したと発表した。
この解約をもってアステラス製薬は、契約に基づき付与された細胞培養インフルエンザワクチンプログラム「ASP7374」「ASP7373」に関する権利を、UMNファーマへ返還する。
2010年9月に共同事業契約を締結
「ASP7374」は、遺伝子組換え技術を利用したワクチン。バイオ医薬品の次世代製造プラットフォーム「BEVS(Baculovirus Expression Vector System)」を用いた細胞培養法で製造されている。
「ASP7373」は、「ASP7374」と同じく「BEVS」を用いた細胞培養法で製造されるワクチン。UMNファーマが2008年から日本における臨床開発を開始していた。
アステラス製薬とUMNファーマは2010年9月、両ワクチンについて、日本における共同開発および独占的販売に関する共同事業契約を締結している。
製造販売承認申請を取り下げ、開発も中止
アステラス製薬は今回の共同事業契約解約に伴い、ワクチンの全ての権利をUMNファーマへ返還すると共に、「ASP7374」の製造販売承認申請の取り下げと、「ASP7373」開発の中止も行うとしている。
(画像はアステラス製薬の公式ホームページより)

UMNファーマとの細胞培養インフルエンザワクチンの共同事業契約解約のお知らせ - アステラス製薬株式会社
https://www.astellas.com/