独占的な実施権を協和発酵キリンに許諾
SBIバイオテック株式会社は、1月10日、自己免疫疾患治療薬「SBI-9674」について、協和発酵キリン株式会社と独占的ライセンス契約を締結したと発表した。
SBIバイオテックは、がん・自己免疫疾患を対象とした免疫治療薬の研究開発を行う企業。今回のライセンス契約は、「SBI-9674」の独占的な実施権を協和発酵キリンに許諾するもの。
免疫システムを構成する免疫細胞、pDC
「SBI-9674」は、免疫システムの司令塔と呼ばれる形質細胞様樹状細胞(pDC)に対して特異的に発現するタンパク質を標的とする、モノクローナル抗体。pDCは、免疫システムを構成する免疫細胞の1つであり、自己免疫疾患の発症において重要な役割を担っていることが示唆されている。
今回「SBI-9674」のライセンス契約を締結した協和発酵キリンは、独自の抗体技術を核とした最先端のバイオテクノロジーに強みを持ち、免疫・アレルギー分野を研究開発の中心に据えている。SBIバイオテックは、この契約が「SBI-9674」開発・商業化の迅速化につながることを期待しているという。
今後も免疫治療薬の開発を推進
今回のライセンス契約でSBIバイオテックは、全世界における「SBI-9674」の開発・製造・販売などを行うための独占的な実施権を、協和発酵キリンに対して許諾。対価として、協和発酵キリンより契約一時金を受領する。また、開発・販売などの進展に応じたマイルストーンやロイヤルティを受領するとしている。
SBIバイオテックは今後も、pDC制御による免疫治療薬の開発を推進するとしている。
(画像はSBIバイオテックの公式ホームページより)

協和発酵キリン株式会社との「SBI-9674」に関する独占的ライセンス契約締結のお知らせ - SBIバイオテック株式会社
http://www.sbibiotech.jp/information/pr170110sbi9674.html