高齢者は75歳以上に
一般社団法人日本老年医学会は2017年1月6日、日本老年学会と共同で立ち上げた、高齢者に関する定義検討ワーキンググループからの提言として65歳以上の人の新しい区分を発表した。
その新しい区分とは、65~74歳の人を准高齢者または准高齢期(pre-old)、75~89歳の人を高齢者または高齢期(old)、そして90歳以上の人を超高齢者または超高齢期(oldest-old、 super-old)と定義した提言となっている。
提言で明るく生産的な健康長寿社会を構築
ワーキンググループは、この新しい区分の定義について、主として先進国の高齢化事情を念頭においているが、平均寿命の延伸と「若返り」現象が世界的にひろがるようになれば、全世界的に通用する概念であり、従来の超高齢者については、世界的な平均寿命の延伸にともない平均寿命を超えた90歳以上とするのが妥当と考えているとしている。
また、高齢者の定義と区分を再検討することの意義は、従来の定義による高齢者を社会の支え手でありモチベーションを持った存在と捉えなおすこと、及び迫りつつある超高齢社会を明るく活力あるものにすることとし、この提言が、明るく生産的な健康長寿社会を構築するという、国民の願いの実現に貢献できることを期待しているとコメントしている。
(画像は一般社団法人日本老年医学会のサイトより)

一般社団法人日本老年医学会ニュースリリース
https://www.jpn-geriat-soc.or.jp/一般社団法人日本老年医学会
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