先端フォトニクス技術を活用
国立研究開発法人 産業技術総合研究所(産総研)は、1月6日、大阪大学に「産総研・阪大 先端フォトニクス・バイオセンシングオープンイノベーションラボラトリ(PhotoBIO-OIL)」を設立したと発表した。
PhotoBIO-OILでは、先端フォトニクス技術を活用したバイオセンシングにより、高精度な創薬・診断技術を実現するという。
技術革新が求められているバイオセンシング
バイオセンシングは、様々な環境変化に対して刻々とその量を変化させる生体分子を計測する技術であり、生命・環境の状態を客観的に知ることができるもの。タンパク質や核酸などの生体分子を、より高感度かつ高速で、さらに悪影響を与えずに測定することにより、今までは知りえなかった情報の取得と、生命・環境の制御が可能になると、産総研はする。
創薬開発や診断技術においては、新原理の創出や高精度化への要望が強い。特にバイオセンシング技術は、創薬・健康管理・毒性評価・環境保全などの様々な分野で、新規応用への期待が高く、さらなる技術革新が求められている。
成果の速やかな産業化と社会実装を目指す
産総研は、核酸やタンパク質を素早く計測するバイオデバイスの開発で、世界トップレベルの技術を保有する。大阪大学は、生体への負荷が少ない細胞イメージング技術を持つ。
今回設立されたPhotoBIO-OILでは、両者の技術を融合してバイオセンシング技術の研究開発を実施。得られた成果の速やかな産業化と社会実装を目指すとしている。
(画像はプレスリリースより)

大阪大学に「産総研・阪大 先端フォトニクス・バイオセンシングオープンイノベーションラボラトリ」(PhotoBIO-OIL)を設立 - 国立研究開発法人 産業技術総合研究所
http://www.aist.go.jp/aist_j/news/pr20170106.html