5年間の独占的提携契約
武田薬品工業株式会社は、1月12日、T細胞誘導療法を進展させる5年間の独占的提携契約を、Maverick社との間で締結したと発表した。
Maverick社は、MPM Capitalが出資する企業のひとつ。同契約は、T細胞再活性化によりがん治療効果を改善させる技術を開発すべく、提携を行うというもの。
投与時には活性化されず、腫瘍部位にてフルに活性化
MPM Capitalは、新興のライフサイエンス・ベンチャー企業。MPM Capitalが出資するMaverick社は、MPM創業者のLuke Evnin氏や、世界的に著名ながん免疫学者でありT細胞リダイレクションの分野で高名なPatrick Baeuerle氏などによって設立された、バイオテクノロジー新興企業。
活性化したT細胞を治療に用いる際には、正常組織における標的抗原の発現により誘導される毒性がついて回る。Maverick社の新たなT細胞誘導療法は、この毒性を防ぐ可能性があるというもの。同社の抗体医薬は、投与時には活性化されず、腫瘍部位にてフルに活性化されるようデザインされている。
がん根治を実現する上で不可欠な提携
武田薬品とMaverick社が今回締結した提携契約では、がん治療におけるT細胞リダイレクション療法の有用性を向上させる新たなバイオ医薬品基盤技術の開発が目指される。
武田薬品は、Maverick社のT細胞誘導抗体を開発するポテンシャルについて大いに期待しており、がんの根治という同社の願いを実現する上で今回の提携は不可欠なものとしている。
(画像は武田薬品の公式ホームページより)

武田薬品とMaverick Therapeutics社とのT細胞誘導療法をさらに進展させるための5年間の独占的提携について - PR TIMES
http://www.takeda.co.jp/news/2017/20170112_7658.html