がん疾患領域などに親和性を持つテムリック
ラクオリア創薬株式会社は、2016年12月26日、テムリック株式会社を株式交換完全子会社化したと発表した。
ラクオリア創薬は、がん疾患領域や希少疾患領域への積極的な進出を目的として、事業内容や疾患領域などに親和性を持つテムリックを子会社化したという。
事業の一段の飛躍を目指して
2008年の創設以来、ラクオリア創薬は低分子創薬を基本として、「痛み」と「消化器疾患」を2 大指向領域として事業を展開してきた。2014年からは、名古屋大学へ研究機能を移転したことでアカデミアからの幅広い研究テーマにも触れ、多種多様な疾患領域を検討する機会を得ている。
こうした動きの中で同社は、未だ治療ニーズが十分に満たされていないがん疾患領域および希少疾患領域を中心とする治療薬研究を、アカデミアより提案された新規作用機序に基づき推進。事業の一段の飛躍を目指し、ニーズを満たす対象となる企業を探していたという。
治療薬開発の加速化が期待される
テムリックは2002年、抗がん剤ならびにその他がん関連薬剤の研究開発を目的として設立された企業。アンメット・メディカル・ニーズを満たす薬剤開発に力を入れ、自社研究による化合物の開発や、すでに上市されている抗がん剤の新しい用途や剤形の開発を行っている。
テムリックを完全子会社化することでラクオリア創薬は、アカデミアとの共同研究成果の取り込み先となる創薬プラットフォームを構築することが可能となる。共同研究から創出される治療薬開発の加速化が期待されると、同社はしている。
(画像はラクオリア創薬株式会社の公式ホームページより)

テムリック株式会社の完全子会社化に関するお知らせ - ラクオリア創薬株式会社
http://www.raqualia.co.jp/