ライセンス契約の変更で、アリーナ社と合意
エーザイ株式会社は、1月5日、肥満症治療剤「lorcaserin」について全世界における開発・販売に関する全ての権利を獲得したと発表した。
「lorcaserin」は、米国アリーナ社が創製した新規化合物。エーザイおよび同社の米国子会社であるエーザイ・インクは今回、同剤の独占的商業化に関するライセンス契約の変更について、アリーナ社と合意した。
選択的に脳内のセロトニン2C受容体を刺激
「lorcaserin」は、選択的に脳内のセロトニン2C受容体を刺激することで、摂食抑制と満腹感の促進を可能にすると考えられている薬剤。
同剤は2012年6月、肥満症に係る適応で米国食品医薬品局(FDA)より承認を取得。米国麻薬取締局によるスケジューリング指定を経て、2013年6月に「BELVIQ」の製品名で発売されている。
韓国においても同剤は、2015年より代理店から販売が開始された。また2016年7月にはメキシコで、同年12月にはブラジルで、米国と同様に肥満症に係る適応の承認を取得している。
単独で意思決定および実行が可能に
エーザイおよびエーザイ・インクは、 2013年11月、「lorcaserin」の独占的商業化に関するライセンス契約をアリーナ社との間で締結した。3社は今回、そのライセンス契約の変更について合意。この契約変更によりエーザイは、全世界における「lorcaserin」の開発・申請・販売について、単独で意思決定および実行が可能となる。
エーザイは今後も、肥満症の内科的治療分野におけるアンメット・メディカル・ニーズ充足に貢献するとしている。
(画像は写真素材 足成より)

肥満症治療剤lorcaserin 全世界における開発・販売に関する全ての権利を獲得 - エーザイ株式会社
http://www.eisai.co.jp/news/news201701pdf.pdf