あすか製薬とTesoRx社の提携
あすか製薬株式会社(以下、あすか製薬)は、12月28日、TesoRx Pharma LLC(以下、TesoRx社)が米国にて開発中の新規経口テストステロン剤の「THG-1001」の日本における開発および販売に関する独占的な提携契約をTesoRx社との間で締結したと発表した。
新たな選択肢に期待
「TGH-1001」は、米国での前臨床試験の結果から、テストステロンの補充療法において安全かつ有効な経口製剤になる可能性が示唆されている。あすか製薬は「TGH-1001」を、泌尿器科領域における医療ニーズに対応する医薬品として、新たな治療の選択肢の提案となると考えている。
日本と海外の現状
テストステロンは、男性ホルモン(アンドロゲン)の中の主な構成成分で、テストステロン値が低くなると、性機能障害、認知機能・気分障害、筋肉量の減少、内臓脂肪の増加、インスリン抵抗性を介したメタボリックシンドローム、貧血、骨密度の減少などを生じることがわかっている。
現在、日本では、注射剤のみが保険適用であるが、海外では、その他にもゲル製剤、長期作用型テストステロン、皮下植え込み型テストステロンペレットなどがあり、患者の症状に合わせた対応が可能となっている。
今回の「TGH-1001」が日本で製品化され、保険適応となれば、国内で初めての経口テストステロン剤となり、テストステロン補充療法がより広く行われる契機となると考えられる。
(画像はあすか製薬株式会社ホームページより)

あすか製薬株式会社ニュースリリース
http://www.aska-pharma.co.jp/news20161228.pdf