「Attention Deficit Hyperactive Disorder」
ヤンセンファーマ株式会社は、1月6日、成人期ADHDの診断用バイオマーカー開発について、福島県立医科大学と共同研究を行うと発表した。
ADHDは、「Attention Deficit Hyperactive Disorder(注意欠如・多動症)」の略称。
今後のADHD治療に大きく貢献
ADHDは、注意散漫や集中力低下、課題追行困難などの症状を示す疾患。これらの症状は、他の様々な精神障害でも認められるため、成人ADHD患者の診断については鑑別が困難な場合があり、過剰診断および過少診断の問題を抱えている。
ADHDの診断には、現在のところ、客観的な方法が存在しない。多動や衝動性などの症状の組み合わせに基づいて診断が行われているのが現状だ。ADHDの病因に関わるバイオマーカーの開発は、ADHDの診断補助・評価に有用であり、今後のADHD治療に大きく貢献できるものと期待されている。
バイオマーカーに基づく診断法の確立を目指す
ヤンセンファーマと福島県立医大の共同研究では、ドパミントランスポーター密度、ミスマッチ陰性電位、そして脳内ネットワークのトポロジーという3つの方法を用いて、成人期ADHD患者・ASD患者・健常被験者の間の差を検討。バイオマーカーに基づく診断法の確立を目指す。
なお研究期間は、2019年12月までの予定。
(画像はヤンセンファーマの公式ホームページより)

成人期ADHDの診断用バイオマーカーの開発に関する共同研究を実施 - ヤンセンファーマ株式会社
http://www.janssen.com/japan/press-release/20170106