新規腎疾患治療薬に関するライセンス契約
帝人ファーマ株式会社は、12月20日、新規腎疾患治療薬に関する共同研究・ライセンス契約を、米アムジェン社との間で締結したと発表した。
同契約により帝人ファーマは、共同研究により創製された化合物の日本における独占的開発・製造・販売権などを取得している。
有効性と安全性が高い腎疾患治療薬を
腎臓は、体内の老廃物を尿として排出し、水分や電解質のバランスを調節することで体内環境を一定に保つ、重要な臓器。腎機能が低下して末期腎不全に陥ると、人工透析や臓器移植などが必要となり、患者のQOLは著しく低下する。そのため、有効性と安全性が高い腎疾患治療薬の創製が求められている。
腎疾患の治療では、これまでも様々な薬剤が開発されている。しかし既存の薬剤は、間接的に腎臓の負荷を下げることにより腎機能低下を防ぐものが多く、新たな治療選択肢が求められていた。
こうした状況を受け帝人ファーマは、腎疾患治療薬の創製を目指す同社の研究テーマの価値を最大化すべく、同領域で高いプレゼンスとグローバルな開発力を有するアムジェン社との提携に至ったという。
共同で開発候補化合物の取得に取り組む
同契約において帝人ファーマは、両社の共同研究により創製された化合物の日本における独占的な開発・製造・販売権や、アジアの一部地域におけるアムジェン社との共同販促に関するオプション権を取得。また、アムジェン社の開発・承認・販売に応じたマイルストーンやロイヤリティを受け取る権利も取得している。
両社は、創薬研究基盤における強みを組み合わせ、新薬創製に向けて共同で開発候補化合物の取得に取り組むとしている。
(画像は帝人ファーマの公式ホームページより)

新規腎疾患治療薬の創製に向けて 米国・アムジェン社と共同研究・ライセンス契約を締結 - 帝人ファーマ株式会社
http://www.teijin-pharma.co.jp/