富山県・小矢部市に「北陸ラボ」開設
日本メジフィジックス株式会社は、12月22日、PET検査用放射性医薬品の新たな製造拠点「北陸ラボ」を、富山県・小矢部市に開設すると発表した。
PET検査(ポジトロン断層撮影)は、悪性腫瘍などの診断に有用とされる検査。日本メジフィジックスは、放射性医薬品のトップメーカーとして、高品質な製剤の開発・製造・供給に取り組む企業。
半減期が約2時間と短い放射性同位元素
PET検査は、放射線を放出する微量の薬剤を患者へ注射し、薬剤が病気の患部に集まる様子を体外から撮影することにより、病気の状態を診断する画像検査法の一つ。放射性医薬品を用いた核医学検査は、脳卒中・認知症・心臓病・悪性腫瘍など、幅広い疾病の診断に有用とされている。
このPET検査に使用される放射性同位元素(18F)の半減期は、約2時間と非常に短い。そのため日本メジフィジックスは、これまでに全国10か所にPET検査用放射性医薬品の製造拠点を開設。製品「FDG スキャン注」を、各地域の医療機関に供給している。
北陸地域での安定供給体制を強化すべく
同社は北陸地域においてこれまで、愛知ラボおよび京都ラボから長距離輸送で配送を行っていた。今回、北陸地域での安定供給体制を強化すべく、「北陸ラボ」の追加開設に至ったという。
「北陸ラボ」は、富山県・小矢部市の小矢部フロンティアパーク内にて開設される。着工時期は2017年夏、竣工時期は2018年冬、出荷開始は2019年4月の予定。
(画像は日本メジフィジックスの公式ホームページより)

PET検査用放射性医薬品の製造拠点を富山県(小矢部市)に開設決定 - 日本メジフィジックス株式会社
http://www.nmp.co.jp/corpo/press/pdf/20161222.pdf