両者の研究者が参画するラボを設立
エーザイ株式会社と慶應義塾大学は、12月22日、認知症の新薬探索・開発に関する共同研究の実施について合意したと発表した。
この共同研究では、両者の経験豊かな研究者が参画する研究ラボを設立。認知症の新規創薬標的候補およびバイオマーカーの同定と検証を目指すという。
それぞれが強みを持つエーザイと慶應
エーザイは認知症分野において、低分子化合物・天然物由来中分子・抗体を生み出す創薬技術を基盤とする創薬活動を、30年以上にわたる続けてきた実績を持つ。また、「アリセプト」に関する情報提供活動を通じて、豊富な経験と知識も保有している。
一方、慶應義塾大学は、百寿総合研究センターを始めとする基礎臨床一体型の医学・医療研究において、強みを持つ。また、ヒトiPS細胞に関する世界トップクラスの研究成果を、数多く発表している。
創薬標的探索の研究スピードを加速
両者の共同研究において設立される研究ラボでは、「遺伝的背景」「環境因子」「防御機構」に焦点を当てたアプローチにより、認知症に対する新しいバイオマーカーおよび創薬標的探索の研究スピードを加速させる。
なおこの研究ラボは、臨床医学と基礎医学の研究集積地である慶應義塾大学信濃町キャンパス(東京都新宿区)内に設立される予定。
(画像は写真素材 足成より)

エーザイ株式会社と慶應義塾大学が新しい産・医連携拠点を設立 - エーザイ株式会社
http://www.eisai.co.jp/news/news201691.html