米Ironwood社より導入、日本において開発
アステラス製薬株式会社は、12月19日、グアニル酸シクラーゼC受容体アゴニスト「リンゼス錠0.25mg」について、厚生労働省より製造販売承認を取得したと発表した。
アステラス製薬は、同剤を米Ironwood社より導入し、日本において開発を行っている。今回取得した承認は、便秘型過敏性腸症候群を効能・効果とするもの。
腸管分泌・腸管輸送能を促進、内臓痛覚過敏も改善
過敏性腸症候群は、腹痛や腹部の不快感および下痢や便秘といった便通異常を主体とする消化器症状が、長期間持続もしくは悪化・改善を繰り返す機能性疾患。便通異常や腹部症状は、ストレスなど種々の要因によって誘発され、最終的には腸管神経の過度の活性化に伴う消化管運動亢進によって生じると考えられている。
「リンゼス錠」は、腸粘膜上皮細胞に発現しているグアニル酸シクラーゼC受容体に局所的に結合して、活性化する作用を持つ。この作用により、腸管分泌および腸管輸送能を促進し、内臓痛覚過敏も改善する。
便秘型過敏性腸症候群の治療に一層貢献
「リンゼス錠」は既に、成人の便秘型過敏性腸症候群と慢性特発性便秘の適応症で、世界30か国以上において承認を取得している。しかし日本では、便秘型過敏性腸症候群の効能・効果で承認されている薬剤が存在しない状況が続いていた。
今回の「リンゼス錠」承認取得によりアステラス製薬は、便秘型過敏性腸症候群の治療に一層の貢献ができるものと期待しているという。
(画像はアステラス製薬の公式ホームページより)

グアニル酸シクラーゼC受容体アゴニスト「リンゼス錠0.25 mg」日本での製造販売承認取得のお知らせ - アステラス製薬株式会社
https://www.astellas.com/