3種類の直接作用型抗ウイルス剤を配合
ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社は、12月19日、C型慢性肝炎の経口治療薬「ジメンシー配合錠」の製造販売承認を取得したと発表した。
同剤は、3種類の直接作用型抗ウイルス剤(以下「DAA」)を配合した治療薬。取得した承認は、ジェノタイプ1のC型慢性肝炎またはC型代償性肝硬変におけるウイルス血症の改善を適応としている。
相加・相乗効果および耐性発現の抑制効果を発揮
「ジメンシー」は、米ブリストル・マイヤーズ スクイブ社が開発したNS5A複製複合体阻害剤「ダクラタスビル」と、NS3/4Aプロテアーゼ阻害剤である「アスナプレビル」、そして新規DAAである「ベクラブビル」を配合した固定用量配合剤。
新規DAA「ベクラブビル」は、NS5Bポリメラーゼに対する非核酸系阻害剤。作用点の異なる「ダクラタスビル」と「アスナプレビル」に、「ベクラブビル」を追加することで、相加・相乗効果および耐性発現の抑制効果が認められている。
革新的な医薬品によって患者と家族の希望を作る
「ジメンシー」の国内第3相試験では、未治療およびインターフェロン製剤による既治療のジェノタイプ1のC型慢性肝炎またはC型代償性肝硬変患者を対象として、同剤を投与。優れた有効性が確認されたという。
ブリストル・マイヤーズ スクイブは今後も、革新的な医薬品によって患者と家族の希望を作るべく、薬剤の適正使用推進に努めるとしている。
(画像はブリストル・マイヤーズ スクイブの公式ホームページより)

C型慢性肝炎の治療剤「ジメンシー配合錠」の製造販売承認取得のお知らせ - ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社
http://www.bms.co.jp/press/20161219.html