エムトリシタビンとテノホビルアラフェナミドの2つの有効成分
鳥居薬品株式会社は2016年12月21日のニュースリリースで、日本たばこ産業株式会社(JT)が2016年12月9日に製造販売承認を取得した抗HIV薬「デシコビ(R)配合錠LT」と「デシコビ(R)配合錠HT」について、2017年1月27日から鳥居薬品が販売を開始すると発表した。
「デシコビ(R)配合錠LT」は、エムトリシタビン200mg/テノホビルアラフェナミド10mgの配合錠、「デシコビ(R)配合錠HT」は、エムトリシタビン200mg/テノホビルアラフェナミド25mgの配合錠で、鳥居薬品が2005年から国内で販売している抗HIV薬「ツルバダ(R)配合錠」の2つの有効成分のうち、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩(TDF)を、テノホビルアラフェナミド(TAF)に置き換えた配合錠となる。
従来薬より10分の1以下の投与量で同程度の効果
TAFは、ギリアド・サイエンシズ社が創製したHIVの逆転写酵素阻害作用を示すテノホビルの新規プロドラッグで、テノホビルのプロドラッグは従来よりTDFもあり、ギリアド社が他の抗HIV薬と併用した臨床試験において、TAFはTDFの10分の1以下の投与量でTDFと同程度の抗ウイルス効果を示した。
JTグループでは、抗HIV薬として「ゲンボイヤ(R)配合錠」「スタリビルド(R)配合錠」「ツルバダ(R)配合錠」「エムトリバ(R)カプセル200mg」「ビリアード(R)錠300mg」「ビラセプト(R)錠250mg」を鳥居薬品が販売しており、今回新たに「デシコビ(R)配合錠LT」「デシコビ(R)配合錠HT」を販売することにより、鳥居薬品はHIV感染症領域における医療により一層貢献していくとコメントしている。
(画像は鳥居薬品株式会社のサイトより)

鳥居薬品株式会社ニュースリリース
http://www.torii.co.jp/release/2016/20161221_1.pdf鳥居薬品株式会社
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