統計学的に有意な差は認められなかった
協和発酵キリン株式会社は、12月13日、パーキンソン病を対象とした「イストラデフィリン」の第3相国際共同試験の速報結果を発表した。
同試験は、欧米にて実施されているもの。主要評価項目において、プラセボ群との統計学的に有意な差は認められなかったという。
中等度から重度のパーキンソン病患者が対象
同試験は、レボドパ製剤で治療を受けているがウェアリングオフ現象を発現した、中等度から重度のパーキンソン病患者を対象として実施されている。
レボドパ製剤は、脳内にドパミンを補充すると薬剤。パーキンソン病は、脳内のドパミン不足によって生じる。そのため、脳内でドパミンへと変わるレボドパが、パーキンソン病の治療では用いられる。しかし同剤の薬効時間はやがて短縮し、服用後数時間を経過するとその効果が消退するウェアリングオフ現象が起こる。
有効性をプラセボと比較検証
同試験では、「イストラデフィリン」の有効性をプラセボと比較検証し、安全性が評価された。主要評価項目は、1日オフ時間のベースラインからの変化。
結果、同剤投与群では投与開始後12週時点で統計学的に有意な差は認められなかった。安全性については、有害事象発現割合などから同剤1日1回20mgおよび40mgの忍容性が確認されている。
(画像は協和発酵キリンの公式ホームページより)

パーキンソン病を対象としたイストラデフィリンの第3相国際共同試験の速報結果のお知らせ - 協和発酵キリン株式会社
http://www.kyowa-kirin.co.jp/