通院治療中の患者300名にアンケート
バイエル薬品株式会社は2016年12月7日のニュースリリースで、前立腺がんの通院治療中患者の症状、及び検査・治療に関する意識調査を実施し、その結果を発表した。
この調査は2016年9月7日~9月9日に、前立腺がんの治療のため定期的に通院している50代~80代の男性300名を対象として、インターネットによるアンケート形式で実施した。
半数近くが骨転移治療の効果を知らない
前立腺がん患者で現在定期的に通院している人のうち、背中の痛みがあった場合、受診の際に医師に相談すると回答した人が65.0%だったのに対して、前立腺がんのバイオマーカーであるPSAの検査値が悪化していなければ「言わない」と回答した人は35.0%と、およそ3人に1人は痛みを我慢している結果となった。
そして、「言わない」と回答した理由については、多くの人が「前立腺がんとは関連のない症状である」(53.3%)、「PSA 検査値を確認しているので気にしなくてよい」(52.4%)と回答、さらに、「言わない」と回答したうちの半数以上の61.0%が、「前立腺がんと関係がある症状であれば」医師に相談すると回答し、痛みと前立腺がんの関連性の認知が低いこと、検査の認知不足が影響している可能性がうかがえ、骨転移リスクへの認識が低い傾向があるという結果となった。
(画像はバイエル薬品株式会社のサイトより)

バイエル薬品株式会社 ニュースリリース(PDFファイルが開きます)
http://byl.bayer.co.jp/バイエル薬品株式会社
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