化学療法と比べてNSCLC患者のQOLを改善
MSD株式会社は、12月15日、転移性非小細胞肺がん(NSCLC)患者を対象とする抗PD-1抗体「キイトルーダ」第3相試験のデータが公表されたことを発表した。
データの公表は、米Merck社が12月7日、第17回世界肺がん会議のプレナリーセッションにて行った。「キイトルーダ」は、化学療法と比べてNSCLC患者のQOLを改善したという。
50カ国以上で承認を取得している
「キイトルーダ」は、米国を含む50カ国以上で承認を取得している薬剤。世界的には、約400の臨床試験において30種類以上のがんの検討が行われている。
日本国内において同剤は、根治切除不能な悪性黒色腫に対する効能・効果について承認を2016年9月に取得。また現在は、PD-L1陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺がんの効能・効果についても、製造販売承認事項一部変更承認が申請されている。
同剤はまた、治癒切除不能な進行・再発の胃がんに対する効能・効果について、2015年10月に厚生労働省から「先駆け審査指定制度」施行後初めての対象品目の一つに指定された。
良好な健康関連QOLが示された
今回公表されたデータは、PD-L1高発現(腫瘍細胞のうちPD-L1発現陽性細胞の割合が50%以上)のNSCLC患者を対象として、現在の標準療法であるプラチナ製剤による化学療法と「キイトルーダ」を比較した第3相試験のもの。
探索的解析で「キイトルーダ」は、良好な健康関連QOLが示されたという。
(画像はMSDの公式ホームページより)

抗PD-1抗体キイトルーダ 転移性非小細胞肺がん患者のファーストライン治療において、化学療法と比べ生活の質が改善 - MSD株式会社
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