好酸球性多発血管炎性肉芽腫症の患者を対象に
グラクソ・スミスクライン株式会社(以下、GSK)は12月15日、抗インターロイキン-5(以下、IL-5)抗体薬メポリズマブの有効性と安全性を評価する第3相臨床試験の結果を発表した。
これは英グラクソ・スミスクラインplcが11月23日に発表されたもので、好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(以下、EGPA)の患者を対象とした試験だ。
EGPAは百万人に1~4人という希少疾病の1つで、肺や心臓など多岐の臓器に渡り様々な症状が現れ、致死に至るケースもあるとされている。
主な治療方法としてはステロイド療法、免疫抑制療法、細胞毒性薬などがあるが、合併症やステロイドの使用の減量時における再燃などリスクも少なくない。
EGPAの適応承認をめざして
今回発表されたメポリズマブの臨床試験は、52週間実施されたプラセボ対照試験で、疾患活動性を評価するバーミンガム血管炎活動性スコアが0、ステロイドとその他の免疫療法を減らしながら寛解する期間がプラセボ群では3%、メポリズマブ群では28%だったとしている。
また、寛解状態の患者は36、48週の時点でプラセボ群で3%、メポリズマブ群では32%だった。その他6つの福次評価項目においても有意な差が認められた。
現在、メポリズマブは「Nucala(R)」として日本を含む海外でも重症難治性好酸球性喘息患者に対する追加維持治療薬として承認されているが、EGPAの適応承認されていない。
GSKは今後もEGPAの患者の治療に貢献したいとしている。
(画像はグラクソ・スミスクライン株式会社HPより)

グラクソ・スミスクライン株式会社 プレスリリース
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