心血管死のリスク減少を適応として
日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社は、12月13日、心血管疾患を有する成人2型糖尿病患者に対する心血管死のリスク減少を適応として、「ジャディアンス」を米国FDAが追加承認したと発表した。
この発表は、独ベーリンガーインゲルハイムと米イーライリリー・アンド・カンパニーが12月5日に発表したプレスリリースを翻訳したもの。
2型糖尿病患者の死因の約50%は心血管疾患
糖尿病は、身体がインスリンを正常に産生したり使用したりできない場合に発現する、慢性疾患。患者数は、米国では約2900万人、全世界では4億1500万人に達するとされている。2型糖尿病は、糖尿病の中では最も一般的な疾患。
糖尿病は、症状として高血糖や高血圧、肥満などを伴う。またその結果として、心血管疾患に至る恐れがある。したがって、心血管疾患は糖尿病の主要な合併症であり、糖尿病と関連する主要な死亡原因となっている。全世界の2型糖尿病患者の死因の約50%は、心血管疾患だという。
心血管死のリスクを減少させる唯一の糖尿病治療薬
「ジャディアンス」は、ベーリンガーインゲルハイムとイーライリリー・アンド・カンパニーが販売している経口2型糖尿病治療薬。今回同剤が取得した承認は、EMPA-REG OUTCOME試験における画期的なエビデンスに基づくもの。
今回の承認取得により同剤は、心血管死のリスクを減少させる唯一の糖尿病治療薬となった。
(画像は日本ベーリンガーインゲルハイムの公式ホームページより)

心血管死のリスク減少を適応としてジャディアンスを承認 - 日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社
https://www.boehringer-ingelheim.jp/