Dupixent(R)がEMAに承認
サノフィ株式会社(以下、サノフィ)は12月16日、8日に開発中の開発中のアトピー性皮膚炎治療薬Dupixent(R)が欧州医薬品庁(以下、EMA)に医薬品販売承認されたことを発表した。
Dupixent(R)はニューヨークを拠点としたバイオ医薬品企業Regeneron社とサノフィの共同開発中のモノクローナル抗体だ。IL-4、IL-13のシグナル伝達を阻害することで、アトピー性皮膚炎の免疫反応を抑える。
今回の受理は、国際第3相臨床試験で得られた約2,500例ものデータから基づいた結果によるもので、成人の中等症から重症のアトピー性皮膚炎患者を対象とした治療薬として承認されたとしている。
また、今年9月には米国食品医薬品局(以下、FDA)に生物学的製剤承認申請を優先審査の対象として受理されており、2017年3月29日に審査終了の予定だ。
その他の治療薬としても検討
EMAとFDAはDupixent(R)を商標として条件付きで承認している。また、承認後の販売はサノフィジェンザイムが販売を行う予定だ。
サノフィは成人のアトピー性皮膚炎の他にも小児のアトピー性皮膚炎、喘息、鼻茸、好酸球性食道炎の治療薬としても検討中であるとしている。
(画像はサノフィ株式会社HPより)

サノフィ株式会社 プレスリリース
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