臨床的ベネフィットが示された
ファイザー株式会社は、12月7日、「IBRANCE」の第3相試験である「PALOMA-2」試験の詳細が『ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン』誌に掲載されたと発表した
この発表は、米国ファイザー社が11月16日に発表した英文リリースを翻訳したもの。同試験において「IBRANCE」は、転移乳がんを対象とした一次治療において臨床的ベネフィットが示している。
CDK4/6阻害薬、「IBRANCE」
「IBRANCE」は、FDAが承認した最初で唯一のサイクリン依存性キナーゼ(CDK)4/6阻害薬。CDK4/6は、細胞周期の調節において主要な役割を果たし、細胞増殖に関与している。
同剤の「PALOMA-2」試験は、無作為化・多施設共同・国際・二重盲検第3相試験として実施された。エストロゲン受容体陽性・ヒト上皮成長因子受容体2陰性の閉経後進行乳がん患者の初回治療として、同剤および「レトロゾール」の併用投与を、「レトロゾール」およびプラセボの併用投与と比較し、無増悪生存期間を評価している。
無増悪生存期間中央値が2年を超えた
「PALOMA-2」試験では、「IBRANCE」と「レトロゾール」を併用することにより無増悪生存期間中央値が2年を超えた。また、プラセボと「レトロゾール」を併用した場合と比べると、無増悪生存期間が10カ月以上延長することが示されている。
米国ファイザーは、患者の生活に意義ある変化をもたらす革新的治療薬の開発をリードしていることについて、誇らしく思うとしている。

ファイザー社のIBRANCEの第3相PALOMA-2試験、『ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン』誌に掲載 - ファイザー株式会社
http://www.pfizer.co.jp/