バリシチニブの臨床試験の結果を発表
日本イーライリリー株式会社は12月6日、米国イーライリリーがJAK1、JAK2阻害剤バリシチニブの臨床試験の結果を発表したことを公表した。
バリシチニブは、関節リウマチの患者を対象とした現在までに実施された臨床試験で、その改善が有意に認められている。
今回、発表されたのは関節リウマチの治療薬アダリムマブとの比較試験の結果で、バリシチニブの投与後3日目に関節炎や疲労感などが改善されたとしている。
また、5日目にはこわばりの持続時間の減少、重症度についても19日までに改善したとしている。
これは治療を受けた患者のアウトカムによるもので、米国イーライリリーは、今回の臨床試験は関節リウマチ患者が感じている朝のこわばりや痛みといった感覚の改善に着目して実施されたとしている。
新たな経口治療薬として期待
関節リウマチは自己免疫疾患の1つで、その治療方法は非ステロイド性抗炎症剤の他、抗TNF製剤アダリムマブなどもあるが、効果が認められない患者も多い。
バリシチニブは現在、米国や欧州、日本での販売承認申請が行われており、米国イーライリリーは今回の結果が、関節リウマチ患者にとって有意である他、速やかであることからバリシチニブが新たな経口治療薬となる可能性があるとしている。

日本イーライリリー株式会社 プレスリリース
https://www.lilly.co.jp/