リンパ腫患者の無増悪生存期間を延長
スイスのバーゼルに本拠を置くロシュ社は2016年12月5日、未治療の濾胞性リンパ腫の患者を対象としてガジーバ/ガジバロ(オビヌツズマブ)と化学療法の併用後にガジーバ/ガジバロを単独投与した群と、マブセラ/リツキサン(リツキマシブ)と化学療法の併用後にマブセラ/リツキサンを単剤投与した群とを直接比較した主要な第3相臨床試験であるガリウム試験の成績を発表したことを、中外製薬が2016年12月5日のニュースリリースで伝えた。
死亡リスクが34%低下する
ガジーバ/ガジバロベースの治療を受けた群では、マブセラ/リツキサンベースの治療を受けた群と比べ病勢進行または死亡リスクを34%低下する結果となった。
なお、無増悪生存期間PFS中央値にはまだ到達しておらず、また、試験でのガジーバ/ガジバロまたはマブセラ/リツキサンの投与による有害事象は、オビヌツズマブのこれまでの臨床試験結果と一致していた。
米国血液学会年次学術集会で発表
ガリウム試験の主な成績は、サンディエゴで開催中の第58回米国血液学会年次学術集会のプレナリーセッションで、2016年12月4日に発表され、そしてガリウム試験における微小残存病変に関する評価結果は、2016年12月5日に口述発表するとのこと。
ガジーバ/ガジバロ(オビヌツズマブ)は国内で低悪性度非ホジキンリンパ腫を対象とした第3相国際共同治験(ガリウム試験)に参加し、日本新薬株式会社と共同で開発している。
(画像はエフ・ホフマン・ラ・ロシュ社のサイトより)

中外製薬ニュースリリース
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