米国ブリストル・マイヤーズ スクイブ社が発表
ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社は、12月7日、「オプジーボ」が再発の小細胞肺がんにおいて有望な奏効率と生存率を示したと発表した。
この発表は、米国ブリストル・マイヤーズ スクイブ社が12月6日に発表した英文リリースを翻訳したもの。
重要な治療選択肢となっている「オプジーボ」
小細胞肺がんは、肺がんのうち、大きく2種類に分類されるがん腫のうちの1つ。全肺がんの約10~15%を占める。
同疾患の生存率は診断時のステージによって異なるが、5年生存率はステージ1で20~40%、ステージ4では1%と、非小細胞肺がんより低い傾向にある。この傾向は、同疾患の進行が非小細胞肺がんに比べて早く、病期が進行するまで症状が発見されない場合が多いことによる。
「オプジーボ」は、身体の免疫系を利用して抗腫瘍免疫応答を再活性化するPD-1免疫チェックポイント阻害薬。がんを攻撃するために身体の免疫系を利用する同剤は、複数のがん腫において重要な治療選択肢となっている。
第1/2相試験の最新結果
今回発表されたのは、治療歴を有する小細胞肺がん患者を対象とした同剤の第1/2相試験の最新結果。
同試験の主要評価項目である確定奏効率では、「オプジーボ」と「ヤーボイ」の併用療法群が25%、オプジーボ単剤療法群が11%を達成した。また推定2年生存率は、併用療法群で30%、オプジーボ単剤療法群で17%を達成している。

オプジーボが小細胞肺がんにおいて有望な奏効率と生存率を示す - ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社
http://www.bms.co.jp/press/pdf/20161207.pdf