「OPSIRIA」の臨床試験の速報結果を発表
参天製薬株式会社(以下、参天製薬)は11月28日、非感染性後眼部ぶどう膜炎を対象とした「OPSIRIA」の臨床試験の速報結果を発表した。
ぶどう膜炎は、失明原因ともなる予防不可能な疾病の1つで、中でも中間部、後眼部に起こる非感染性後眼部ぶどう膜炎は稀少疾病であると言われている。
眼球の中で起こる炎症で、飛蚊症や視力低下、眼痛、充血などの症状が現れ、その主な治療方法は内科的治療だ。
また、局所的治療方法としては、副腎皮質ステロイド点眼薬や散瞳薬点眼が処方されるが、副作用も少なくない。
2017年にも新薬承認申請
この「OPSIRIA」は参天製薬が開発した非感染性後眼部ぶどう膜炎治療薬で、非ステロイド性の硝子体に注射する免疫調節薬で、すでに海外では、アメリカ食品医薬局(FDA)と欧州委員会に2011年に稀少疾病用医薬品に指定されている。
今回実施された臨床試験は、「OPSIRIA」の単剤治療の有効性と安全性を評価する無作為化二重盲検多施設国際共同試験で、3タイプの用量投与から至適用量を確認する試験の結果、有効性、安全性共に目標を達成したとしている。
参天製薬は今回の結果から、「OPSIRIA」が新しい治療の選択肢の1つになるとして、2017年に新薬承認申請を行うとしている。

参天製薬株式会社 ニュースリリース
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