「Rapiim Eye 10」と「Rapiim Flu-AB」
東芝メディカルシステムズ株式会社は、11月28日、インフルエンザウイルスを迅速かつ微量なウイルスも検出できる検査システムを開発し、12月上旬に販売を開始すると発表した。
同システムは、東芝メディカル製の蛋白質分析装置「Rapiim Eye 10」に、同社が独自に開発した専用のインフルエンザウイルスキット「Rapiim Flu-AB」を組み合わせて使用するもの。
早期診断・早期治療が重要なインフルエンザ
インフルエンザは、日本国内では毎年冬季に流行する急性ウイルス性感染症。抵抗力が下がった高齢者や小児では、肺炎や脳炎・脳症等の合併症を招き、重症化する危険性もある。そのため同疾患の対策では、予防と早期診断・早期治療が求められている。
東芝メディカルシステムズは、インフルエンザの迅速な検査を実現すべく、同社独自の光検出技術を応用した「Rapiim Eye 10」と「Rapiim Flu-AB」を組み合わせた。結果、インフルエンザウイルス検出の高感度化を実現している。
感染初期でもウイルス検出が可能
「Rapiim Eye 10」は、抗原抗体反応により捕捉された微量なインフルエンザ抗原を、分析装置の光により検出。ウイルス量が少ない感染初期の検査においても、ウイルスの検出が可能にした。また、ウイルスの入った鼻かみ液などの試料と試薬を調製してから検査カートリッジに滴下するまで、3ステップの簡単な操作も実現している。
同社は今後も、患者に優しい医療システム・サービスを届け、尊い命に貢献するとしている。
(画像はプレスリリースより)

インフルエンザ迅速検査システム「Rapiim」販売開始について - 東芝メディカルシステムズ株式会社
http://www.toshiba-medical.co.jp/