前治療歴のある多発性骨髄腫に対しレナリドミドおよびデキサメタゾンの併用により使用
武田薬品工業株式会社は11月24日、経口プロテアソーム阻害剤「NINLARO」カプセルに関して、欧州委員会(EC)より条件付き販売許可を取得したと発表した。
同剤は、経口プロテアソーム阻害剤として初めてかつ唯一の製剤で、レナリドミドおよびデキサメタゾンの併用により、前治療歴のある多発性骨髄腫に対して使用される。
再発・難治性の多発性骨髄腫を対象に実施された第3相試験TOURMALINE-MM1では、「NINLARO+レナリドミド+デキサメタゾン」併用群は「プラセボ+レナリドミド+デキサメタゾン」併用群と比較し、無増悪生存期間を約6ケ月、40%延長する結果を示した。
さらに週1回自宅での服用で治療が行えるとしていて、患者の利便性向上が期待される。
NINLARO欧州経済領域で使用可能に
NINLAROがECにより承認されたことを受け、フランス・ナント大学病院Head of the Hematology Departmentの、Philippe Moreau医師は、前治療歴のある多発性骨髄腫患者に対して、欧州の医師は経口投与のみ3剤併用のレジメンを処方することが可能になるなどとコメントした。
今回ECの承認を受けたことにより、NINLAROは、欧州経済領域(欧州連合の28の加盟国ならびにノルウェー、リヒテンシュタイン、アイスランド)で使用可能となる。
(画像はプレスリリースより)

武田薬品工業株式会社 ニュースリリース
http://www.takeda.co.jp/news/2016/20161124_7625.html