卵巣機能、子宮内膜細胞増殖の抑制作用から、子宮腺筋症の疼痛に有効性認められ
持田製薬株式会社は12月2日、子宮内膜症治療剤「ディナゲスト錠 1mg」および「ディナゲストOD錠 1mg」について、同日「子宮腺筋症に伴う疼痛の改善」の効能、効果追加の承認を取得したことを発表した。
ディナゲストは、同社がドイツのイエナファーム社(現 バイエル・ファーマAG社のグループ会社)より導入し国内で開発した製剤。2008年より販売開始し、本年1月に「子宮腺筋症に伴う疼痛の改善」について、効能、効果の追加承認申請がされていた。
同剤はプロゲステロン受容体を選択的に活性化し、卵巣機能抑制作用および子宮内膜細胞の増殖抑制作用を持つことから、子宮腺筋症に伴う疼痛に対しても有効性が認められた。
子宮腺筋症の強い痛みに悩む女性の、QOL向上に期待
子宮腺筋症は、子宮内膜や子宮内膜の類似組織が子宮体部の筋層内に増殖する疾患。40歳代が発症のピークとされ、閉経周辺期女性のうち同症を有する割合は15~20%に上るという。
月経時に日常生活に支障をきたすほどの強い痛みを訴えることが多く、根治には手術療法を行うが、妊娠を希望する患者には内科的にホルモン療法を行う。しかし、既存の医薬品には子宮腺筋症の適応を有するものはなかった。
産科・婦人科領域を重点領域のひとつに掲げる持田製薬は、今回「ディナゲスト錠 1mg」「ディナゲストOD錠 1mg」に対して「子宮腺筋症に伴う疼痛の改善」の効能、効果追加が承認されたことにより、同剤が子宮腺筋症に悩む女性のQOL向上に貢献できるとしている。
(画像はプレスリリースより)

持田製薬株式会社 ニュースリリース
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