「エビリファイ」の持続性注射剤
大塚製薬株式会社は、12月1日、抗精神病薬「ABILIFY MAINTENA」の双極性障害1型についての追加効能申請を、FDAが受理したと発表した。
「ABILIFY MAINTENA」は、抗精神病薬「エビリファイ」の持続性注射剤。同申請は、大塚製薬およびデンマークのルンドベック社によって行われている。
ドパミン神経を安定化させる
「エビリファイ」は、大塚製薬が1988年に発見・開発した抗精神病薬。
同剤は、ドパミンパーシャルアゴニスト作用という新しい薬理作用を持つ。この作用は、脳内でドパミンが過剰に放出されている場合は抑制的に働き、ドパミンが少量しか放出されていない場合には刺激する方向で働くというもの。結果として、ドパミン神経を安定化させる。
同剤は2002年、統合失調症治療薬として米国にて承認を取得。現在は、日本を含めた60以上の国と地域で使用されている。
審査終了予定日は2017年7月28日
「ABILIFY MAINTENA」は、「エビリファイ」の持続性注射剤として、大塚製薬とルンドベック社が共同で開発・共同販売を行っている薬剤。2013年には米国にて、成人の統合失調症の治療薬として承認を取得。同年には欧州でも承認され、日本では2015年に承認されている。
今回行われた申請に対するFDAの審査終了予定日は、2017年7月28日。

抗精神病薬エビリファイの持続性注射剤「ABILIFY MAINTENA」 双極性障害1型の追加効能をFDAが申請受理 - 大塚製薬株式会社
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